6章.まとめ

今回、不正侵入の自動検出システムとしてWebのログデータから異常値を検出するプログラムを作成した。得られたデータから最小2乗法を用いてトレンドを取りのぞき、区間推定により異常値を検出した。作成したプログラムを使い、2002年9月29日から12月18日までの81日間のWebのアクセスログの404の発生件数を調べた。異常値として検出された日は4日であった。アクセスログを見ると「Code Red」、「Nimda」などワームの攻撃を多く受けていることや検索ロボットが短時間に集中してアクセスしてきたことがわかる。これらはすべて異常なアクセスとして知らされるべきものである。このことから作成したプログラムは信頼できるものと言える。今後の改良点としては、アクセスログを自動的に取得し異常をリアルタイムで知らせるようなプログラムにしていくことが考えられる。