クライアント/サーバーモデルの代表的なシステムとして World Wide Web があげられる。 このシステムは簡便なため、システム設計も容易であるが、公衆回線で不特定 多数に対してサービスを行うと、トラフィックがサーバーに集中するなどの欠 点がある。 そこで、サーバーの性能を評価し、どのような改良により耐高負荷性を確保で きるかなどを議論する。
適切な教科書がないので、適宜重要な文献を読みあう形式にする。 とりあえず読むべき文献として以下の規格がある。
実際のサーバーの性能がどの程度であるかを評価しなければならない。 そこで、それを評価するための大量のトラフィックを発生する装置や典型的な 大量のアクセスをシミュレートする装置などを開発する必要がある。
実際のシステムの評価により、改良点があきらかになったら、それを改良する 手法を開発する必要がある。
トラフィックの集中を回避するため、同一データのアクセスはキャッシュシス テムに負担させることも考えられる。 キャッシュシステムの有用性や性能を議論する必要がある。
トラフィックの集中を解消する最終手段は、集まったトラフィックを分散させ ることである。 WWW サーバーを分散化する手法などを開発する。
インターネットの新しいサービスを考案し、クライアント/サーバーシステム として開発する。 そして、従来のシステムと比較評価する。
耐高負荷性とは反対の発想として、トラフィックが大量に発生しないようなシ ステムを設計することも考えられる。 このような前提でどのようなネットワークサービスが考えられるか議論する。